家を買うまず読む
家を買う前に決めるお金は? 予算と頭金とローンを老後から逆算
家を買う予算は、借りられる額ではなく老後まで返せる額から決めます。毎月の返済の計算のしかた、頭金と手元に残すお金の分け方、金利が上がったときの返済の変わり方、住宅ローン控除の条件を、決める順に並べます。
おかねの節目 編集部
合同会社HSコンサルティング編集方針
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- 制度と数字の最終確認
- 2026年11月2日
先に答え
家を買う予算は「借りられる額」ではなく、完済の年齢と老後の生活費から逆算した「返せる額」で決めます。決める順番は次のとおりです。
- 完済の年齢を決め、その年までに毎月いくらなら返せるかを出す
- 頭金は、生活費の数か月分と近いうちの出費を手元に残してから決める
- 金利の型は、金利が上がったときの毎月の返済で比べる
- 住宅ローン控除は、家の省エネの性能と入居の年で条件が変わるので、買う前に確かめる(出典1)
まず何から決める?
最初に決めるのは、物件の値段ではなくローンを返し終える年齢です。35年で借りると、40歳で借りた人は75歳まで返すことになります。定年の後も返済が続くなら、退職金や年金から返す額も考えに入れる必要があります。
次に、今の手取りの中から、住まいのために毎月出せる額を出します。今の家賃と管理費、駐車場代の合計がひとつの目安です。家を買うと、固定資産税と、マンションなら修繕積立金も毎年かかるので、その分を引いた額が返済に回せる額です。
毎月の返済はどう決まる?
毎月の返済額は、借りる額、返す年数、金利の3つで決まります。毎月同じ額を返す「元利均等返済」で、3,000万円を35年で借りたときの毎月の返済額は次のとおりです(当サイトの計算。ボーナスでの返済なし)。
| 金利(年) | 毎月の返済 | 35年で返す合計 |
|---|---|---|
| 0.5% | 約7.8万円 | 約3,271万円 |
| 1.0% | 約8.5万円 | 約3,557万円 |
| 1.5% | 約9.2万円 | 約3,858万円 |
| 2.0% | 約9.9万円 | 約4,174万円 |
金利が1%違うと、同じ3,000万円でも毎月の返済は約1.4〜1.5万円、35年の合計では約590〜620万円変わります(表の数字から当サイトで計算)。予算を決めるときは、今の金利の返済額だけでなく、金利が上がったときの額でも払えるかを確かめておくと安心です。
頭金はどれくらい入れる?
頭金を多く入れるほど、借りる額が減り、毎月の返済も返す合計も軽くなります。ただし、手元のお金を頭金に入れすぎると、病気や転職で収入が減ったときや、子どもの進学のときに使えるお金が足りなくなります。
決める順番は次のとおりです。
- 生活費の数か月分を、すぐ使えるお金として残す
- 引っ越し代、家具と家電、登記と手数料など、買うときにかかる費用を分けておく
- 5年以内に出ていくお金(車の買い替え、子どもの入学など)を分けておく
- 残ったお金から頭金を決める
金利の型はどう選ぶ?
住宅ローンの金利には、借りている間ずっと同じ「全期間固定」、一定の期間だけ同じ「固定期間選択」、半年ごとに見直される「変動」があります。
変動は今の金利が低い一方で、金利が上がると返済額も上がります。上の表のように、金利が0.5%から2.0%に上がると、3,000万円の毎月の返済は約7.8万円から約9.9万円になります(当サイトの計算・借りた最初からその金利の場合)。金利が上がったときの返済額を家計で払えるかで選ぶと、選んだ理由を家族で共有しやすくなります。
住宅ローン控除の条件は?
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、年末のローンの残高の0.7%を、所得税から差し引くしくみです(出典1)。国税庁の案内(令和8年4月1日現在法令等)では、令和4年から令和12年までに住み始めた家が対象です。
主な条件は次のとおりです(出典1)。
- 家を手に入れてから6か月以内に住み始め、控除を受ける年の12月31日まで住み続けている
- 床面積が原則50平方メートル以上で、床面積の半分以上を自分が住むために使う
- その年の合計所得金額が原則2,000万円以下
- 10年以上かけて分けて返すローンがある
控除できる年数と上限の額は、家の省エネの性能(認定住宅、ZEH 水準省エネ住宅、省エネ基準適合住宅など)と住み始めた年で変わります。省エネの基準を満たさない新築の家は、令和6年以降に住み始めると原則として控除がありません(出典1)。物件を決める前に、その家がどの区分に当たるかを売主に確かめてください。
条件と手続きは「住宅ローン控除でいくら戻る?条件と手続き」にまとめています。
よくある質問
Q. 住宅ローンは年収の何倍まで借りてよいですか
A. 年収の倍率は目安にとどめ、毎月の返済が手取りの何割になるかと、完済の年齢で確かめます。同じ年収でも、子どもの人数や教育費、今の貯えで、無理のない額は変わります。
Q. 頭金なしで家を買ってもよいですか
A. 頭金なしでも借りられるローンはありますが、借りる額が増えるぶん、毎月の返済と返す合計が大きくなります。手元に生活費の数か月分を残したうえで、入れられる頭金があるかを確かめてください。
Q. 住宅ローン控除はどの家でも受けられますか
A. 床面積や所得、入居の時期の条件があり、省エネの基準を満たさない新築の家は、令和6年以降に住み始めると原則として受けられません(出典1)。買う前に、家の区分と入居の予定の年で確かめてください。
出典と確かめた日
記事の作成に AI を使っています。制度と数字は、出典の公的な資料と突き合わせて確かめています。制度は変わることがあります。手続きの前に、出典の窓口でご確認ください。
ご家族の場合に当てはめて
FP と一緒に整理する
記事は一般的なしくみの説明です。ご家族の収入や時期に当てはめると、決め方が変わることがあります。
相談料0円何回でも
1回60分|オンライン|平日10時〜18時
相談のあとに持ち帰れる物
- 家計の収支の整理
- ライフプランの表
- 次にすることの一覧
- 無理なおすすめはしません
- 合わなければ途中でやめられます
記事と試算では特定の商品をすすめません。ご相談では、ご希望があれば今の保険の内容の整理もお手伝いします。
相談を受けるのは、運営会社の代表で FP です。住宅ローンや教育資金、老後資金を中心に、延べ500件以上のライフプランニングをお受けしてきました。代表の経歴(運営会社のサイト)